春は旅立ちの時

いつものスーパーで買い物をするため家族で出かける

 

赤い車に乗って

 

家族の一週間分の食材をカゴにいれる

知らないうちに誰かの手によってお菓子が増えていく

ある家族が私の前でこんな会話をする

 

「こういうのは買っておくと、役に立つのよ!わかった?」

 

お母さんは娘さんに色々教えていた

あっ、私もおんなじ会話したな お母さんと。

 

初めて私が一人暮らしする引っ越しの日

冷蔵庫に入れておく食材を
お父さんとお母さんと買いに行った時

 

これはこうした方が良い
あれはあぁした方がいいって

 

そうかこの子 きっと新しい生活を この街で始めるんだなぁ

頑張ってね。

 

あぁ、私もあの頃とは違うんだなぁ

家族の食材を選ぶ私は今はお母さん。


あと十数年したら私も同じように、娘とおんなじ会話するのかな

お金を払い
荷物を赤い車に積み込む

それから 洗車場へ向かう

 

赤い車を最後に私が洗車した。

もうボロボロの赤い車

十年前二十歳で買った赤い車

私の色んなこと知っている赤い車

 

最近は、一年に何回かしか運転はをしなくなり 乗るのが専門になっていたなぁ

私から少し遠くなった私の車

 

洗車の水が赤い車の汚れを落とす

「あと残り30秒です」と機械が言う

 

しみじみ色んなこと思い出して ジーンとした。

お前は私の色んなこと知っている バイバイだね

 

水曜日 赤い私のあの子と サヨナラ

 

私の中で何か一つの小さな時代が終わった気がする

また、何か違う時代がやってくる

 

三十歳間近

今度はどんな十年かな

 

春は出会いと別れの時期でしょ

ウフフ

 

いらっしゃい

バイバイ

ようこそ

さようなら