夏休み

先日から娘の夏休みが始まった。
懐かしい夏休みの感覚を思い出してみる、朝一番の木や草の匂いとお母さんが洗濯物を干した香りが風に乗って私の所にやってくる、私はその夏の香り包まれて夏休みの宿題とにらめっこをする。

私はだらだらと宿題をやっていた記憶がある。

最初は頑張ろうと張り切って何ページもやるのだけれど次第にめんどくさくなって先延ばしにして、外にばかり遊びに飛び出していた。

しかし、どうだ親になると偉そうに、夏休みの宿題とは早めに済ませると後はパラダイスなのだよ。それは最高なもんだよ!とあたかも自分がそうしてきたかのような口調で諭す。

夏休みと言うものが初めてなもんで娘はそういうものかと、未来の私のために頑張る!とスラスラと鉛筆を滑らせる。
1ページあたり1分30秒のペースで1時間集中していた。
絶対早めに終わらせると気合の入った脳をフル回転させている娘は後半疲れ切った表情ではぁはぁ言いながら顔が心なしかげっそりした気もする。


無理をするなと言ってはみるが、あまりにも頑張るのでその姿に感動して、フレーフレーと応援団になって糖分補給のチョコを口に放り投げる係になってみた。

なんだこの子は…本当に私の子だろうか…。


60ページ近くあった夏休みの宿題は始まって3日で終わってしまった。
我が子ながらよくもまぁ頑張ったと夏休みの宿題を賞状代わりに表彰式を行った。


過去の私よ、聞きたまえ。
おまえと違っておまえの娘は戦ったぞ。
前半で敵をやっつけた。果たしてペース配分がこれでいいのかはよくわからないが、本当にパラダイスを手に入れたぜ。
海で捕まえたカニの入れ物に入っていた餌のわかめでおままごとの味噌汁を紫陽花の前でグツグツ煮込む真似をしながら本当にこれを食べたら人はどうなるかなんて友達と本気で考えいる場合ではないぞ。