今夜月が昇ったら
あなたに会いに行きたいの
長いスカート捲し上げ
小走りで駆けてくわ
猫の鳴く路地を曲がり
蒸せる夏の風を切り
風鈴の音 高鳴る胸
古びた階段を上る
ららら..
夜空へ浮かんだ あの嘘は
ポチャンと池に落っこちた
灰色の壁のその向こう
聴こえる 恋の数え唄
言葉に想い乗せ
二人は空を飛ぶ
青白い月の横で
菊の火花が散っている
ららら..
今夜月が昇ったら
あなたに会いに行きたいの
長いスカート捲し上げ
小走りで駆けてくわ
産まれる 開く 生きる 歩く
揺れる 惑う 逸れる 笑う
構える 閉ざす 隠す 見つかる
誤魔化す 流す 洗う 清める
心を晒す そこから始まる
抱き締める 笑う 包む 緩む
溶ける 踊る 歌う 漂う
愛し合う 作られる 産まれる 続く
立ち上がる 放つ ぶつかる 戦う
殺す 傷付く 傷付ける 泣く
飛び込む 繋がる 広がる 支える
寄り掛かる 感じる 受け取る 届く
心を晒す そこから始まる
抱き締める 微笑む 包む 緩む
溶ける 浮かぶ 漂う 終わる
土になる 祈る 届く 見つめる
愛し合う 産まれる 続く 続く
命は 続く 繰り返す 巡る
愛シアウ 産マレル 続ク 続ク
命ハ 続ク 繰リ返ス 巡ル
思うままにならない事ばっかり積み上がって
全部投げ出したくなる様なそんな日もあるけど
強がって立ちすくんでいた昨日は終わったし
今日は今日なりに
明日は明日なりに
自分らしくやっていきたい
風は吹く 向かい風
日は昇るあぁ当たり前のように
錆びてもう疲れていたのさ
空回りしてる夢
悲しみに心奪われ 孤独に泣いた夜
口に出さない自信の無さが
足音をたてて来る
天井の模様眺めて 三時間眠れずに
「こんな事でこの夢がこのまま消えるもんか」と呟いた
何もかも捨てちまっても
生きている証がここにあったんだ
この胸に潜む淡い火の叫び
迷わない 俺の夢
風は吹くどこまでも
日は昇るあぁ当たり前のように
この胸に潜む淡い火の叫び
迷わない俺の夢
風は吹く
日は昇る
生きて行く
握りしめる
俺の夢
すっかり寒くなった冬が
僕の体を包み込む
風邪を少し引いたみたいだ
街は賑やかに 年忘れ
僕は一人
きらびやかな街の光 掻き分け歩く
僕は一人
背中を丸め白い白い息を吐く
今年は何を残せたかな
やり残した事がありそうで
ふわりふわり雪の夜
ふらりふらりと歩いた
ふわりふわり ふらりふらり
やけに澄んだ空を見上げた
年賀状が間に合うように
ストーブの前で書いているよ
毎年「会いたいな」と書くわりに
今年もあいつと会わずじまい
「お互い色々あるな、子どもは大きくなったか?今年こそは会いたいな」
とペンを走らせた
今年は何を残せたかな
やり残した事が多そうで
ふわりふわり雪の夜
ふらりふらり心舞う
TVの中賑やかにクリスマスだと歌ってる
やけに澄んだ空を見上げた
6月の空の下 私はピーターパンの本を持って
おとぎ話の彼を待ってるの
幼い私の目は 青い空を眺めながら
淡い淡い夢を見てるの
土の匂い 草の香り 風の温かさ
柳の枝 揺れる通り道
水溜まりに小石を蹴る
ミズスマシの後が揺れる
子どもで居たかった
「基地」を探してた
毎日歌ってた
1日が長かった
空を飛びたかった
おとぎ話をずっと
ずっとずっとずっと信じていた私
ママに叱られた日は 柳の木によじ登って
涙色の空を眺めた
リボンを揺らす風が
優しく涙を乾かしてくれて
いつも 答えをそっと教えてくれた
大きなサンダル 引きずる砂利道
ドアの向こう ママの笑顔
窓越しの空 沈む夕日
焼き魚の匂いがした
小さなちゃぶ台を囲む日々
小さなお風呂場で パパと100を数えた
大好きなフォークソングいつも歌ってくれた
シャワーも付いて無くて
狭いお風呂場だったけれど
小さな私には温かいプールだった
宝物はかけ石と
とてもきれいなビー玉と
三毛猫のトラ
広い空き地
それから大好きなあの子
何もかもが冒険だった
草の上に寝転んで 飛行機雲の真下
大人になる事が 漠然と怖かった
そんな私の思い出の広い空き地は
今は市営住宅のその下に眠る
大きな柳の木は
切られて駐車場になった
あの小さな我が家
今は風の通り道
大きな柳の木は
切られて駐車場になった
あの小さな我が家
今は風の通り道
私の住む星のどこかでどこかで
今夜誰かが愛を語るよ
私の住む星のどこかでどこかで
子猫が子猫があくびをしてるよ
私の住む星のどこかでどこかで
誰かと誰かが喧嘩をしてるよ
私の住む星のどこかでどこかで
誰かと誰かが最期のお別れ
誰かと誰かがくっついて
誰かと誰かがお別れさ
誰かと誰かが大笑い
その頃誰かが泣いている
私の住む星のどこかでどこかで
いろんな命が今誕生してるよ
私の住む星のどこかでどこかで
想いも伝えられず誰かが倒れました
私の住む星のどこかで今も
酷い酷い酷い事が起きているんだよ
私の住む星のどこかでどこかで
奇跡が 奇跡が
今 起きているかも
誰かが誰かを支配して
誰かが誰かを包み込む
誰かと誰かが休む頃
誰かと誰かは働いて
私が満月見上げてる
その頃 地球が溶け出した
何にも無いような顔をして
誰かと誰かは欲まみれ
何億年もの昔から
お前は全てを見ているね
満月 満月 お月さん
窓の外には お月さん
窓の外では虫達が
健気に 健気に 鳴いている
誰かが誰かを裏切って
誰かは誰かを信じてる
映画じゃ ドラマじゃ語れまい
其々みんなに起きている
誰かと誰かが
今日も 今も
窓の外では虫達が
健気に健気に鳴いている
窓の外には お月さん
私はそれを見上げてる
面影探す空 追えば消える雲ばかり
あなたを呼んでいる 声がかすれる位
ザブンザブン 悲しみの波にのまれて
ザブンザブン涙の海に溺れている
もう一度触れたいあなたは蜃気楼
あなたにまた包まれたい
新しい風が吹く 私は戸惑い歌う
ささやかに積み上げた
恋と夢の砂の山
ザブンザブンどうかこの山は崩さないで
ザブンザブン波は容赦なく打ち寄せる
それでもまだ私は砂をかき集める
消えて行くと知りながら
愛しても愛しても 朽ちてゆく恋の花
真っ赤な太陽が「諦めろ」と呟くよ
ザブンザブンまた新しい朝が来る
ザブンザブン今日の波は穏やかね
震える手を握り「さよなら」を呟くよ
新しい海へ舟を出そう
朝一番に目が覚めて 町を見たけれど
我が心晴れる事無く 荷造りを始めた
指差し「裏切り者だ」と言われても
構いはしないさ この町を出るよ
列車は行くよ 列車は行くよ
悲しみ全て乗せて 新しい街へと
夕暮れの街を背に駅へと降り立った
街をぐるりと見渡して 大きく頷いた
古いアパートに住み始めた
時々思い出すのは あの子の事さ
風になってく 口笛と思い出
もう何だってやれる気がしているのさ
手帳に挟んだ花と写真
生まれ変わった私の列車が走る
列車は行くよ 列車は行くよ
生まれ変わった 私の列車が走る
明日私の部屋に
朝がやって来たのなら
窓辺に置いた花を見て
あなたを歌おう
そして大きくのびをしたら
朝の光を体に浴びて
ららら....
昼下がりの庭へと
サンダル履いて駆けて行く
うねる小道を抜けて
あの場所へ行こう
小高い丘で本を広げ
真夏の光の中に包まれて
ららら....
やがて夜がやって来て
しーんと静まり返ったなら
星の丘で手を伸ばし
自分を信じよう
そして大きく息をすって
月の光を体に浴びて
ららら....
揺れてる夏草の上
裸足で駆けて
届かない入道雲
そっと握りしめる
太陽を見つめては
枯れるのを恐れ
私はここにいるよと
歌う向日葵
泣きたいのに
涙も枯れ果てて
たった一秒だけでもいい
私を見てよ
あなたの風感じて
瞳を閉じた
息を切らす私も
いつか歌える
会いたいのに
もう気持ち押さえられず
たった一秒だけでもいい
私に触れて
手をのばして
届かないこの空に
やっと見つけた答えは
「今」を生きる事
琥珀の月の実に 手を伸ばし
コロナの泡と共に 飲み干しましょう
歌えや 踊れや
今宵の月は
悲しみも 憂いも
全て溶かす
潮の満ち引き 月の満ち欠け
焚き火の揺れる 九月の月
歌えや 踊れや
今宵の月は
悲しみも 憂いも
全て溶かす
言葉にするには難しいけれど
あなたを説得するには
苦手でも口を開かなければ
闇雲にあなたが連れていこうとも
今の私は闇を飛ばす風を持つ
前を見たいとずっとずっと願ってた
偽の白旗はもう要らない
あなたに感謝をして
この手をほどく準備をしよう
言葉にするには軽すぎるけれど
あなたを旅立つには
何かしら口を開かなければ
もう一人で先を見させてほしい
思い出は次から次へと溢れてくるけど
前を見たいとずっとずっと願ってた
偽の白旗はもう要らない
あなたに感謝をしてこの手をほどく
準備をしよう
生きて行く意味を ここに示したくて
みんな理由を付けたり
見えない物に色を付けたり
神様が作ったとか
偶然が偶然が作ったとか
始まった始まりは
本当は誰も見た事がない
生きていく意味を
急に知りたくなって
雨降る街に自分を探しに出掛けた
ご飯を食べて 息をして
愛を見つけて
眠りにつくの
月光(つきひ)浴びて
また朝日を浴びる
ただ私がいる
ただあなたもいる
ここに存在してる
ここに存在してる
あなたの心の闇を
取り出して この手で温めたい
今なら間に合うわ
あの日を思い出して
私ならここにいるわ
早く戻っていらっしゃい
目を背けることは
絡んだ糸をさらに固く結ぶわ
限られた日々の中
存在してるの
生きていく意味など誰も知らない
でも、終わる時に知るでしょう
生まれたその訳を
ここに存在してた
ここに存在してた
私達の生きた意味を